第47代理事長 所信・基本方針

2017年度 一般社団法人焼津青年会議所

第47代理事長 久野 徳也

 

今こそ解き放て!

 

 「今日よりは志を同じくする世界の同士と手を携え、世界の中に於ける焼津の青年の進むべき道を、友情と修練から探求し、JCの旗のもとに、新しい時代のリーダーとなろう。」47年前、先人たちがこう高らかに宣言し、焼津青年会議所が創立された。以来、この創始の精神は連綿と受け継がれ、我々が愛するまち焼津を明るく豊かにするために、多くの青年たちがこの廉直な道筋を歩んできた。その積み上げられた結果として、我々の所属している(一社)焼津青年会議所は現在も地域にとって一目置かれる団体として存在している。しかし、時代と共に我々を取り巻く環境が目まぐるしく変化している中で、地域社会が我々に求めているものも変わってきた筈である。そういった変化に対し、リーダーとなるべき我々が遅鈍であってはならない。現在の責任世代として、時代の変化を機敏に読み取り、一歩先の行動を起こしていく必要があるのだ。

かつての先人たちのように、我々は自らに課せられた使命を信じ、過去に捉われず次代への道筋を切り拓き、志高き同志達と高め合い、新たな時代を担うリーダーになろうではないか。

過去、現在、未来。今を生きる我々の行動こそが焼津の明るい未来へと繋がっている。

 

 

JAYCEEとして

 なぜ自分は青年会議所に所属しているのか。私が焼津青年会議所に入会して少し経った頃、恥ずかしながらそんな考えを持つ時期があった。その当時の自分には、与えられた自らの担いに価値を見いだせなかったのだ。焼津には青年会議所以外にも多くの異業種交流団体やボランティア団体が存在する中で、我々は自らの決断で青年会議所に入会し、自らの意思でその活動に取り組んでいる。そこには他では得られない何かがあるからではないだろうか。

 世界中で17万人の青年たちの価値観を共有し、世界に通ずる会議運営をしている団体が青年会議所である。この組織には、会社や他団体では経験できない数多くの機会があり、JCバッジさえ持っていれば自らの意思でその機会を掴む権利がある。更にそこから何を得て、何を持ち帰るかも全て自分次第なのである。折角JCへ送り出して貰ったのだから、会社や家族の期待に応え、有益な何かを還元するのが青年経済人であり、JAYCEEとしての姿であると考える。

 

必要とされる組織であるために

 ほんの数年前まで焼津青年会議所は、静岡県内3番目のメンバー数を誇るLOMであった。更にその少し前までは100名を超えていた時期もある。そんな焼津青年会議所が、入会者数から卒業生と退会者数を引いた数字がマイナスになる数年間を経て、今や岐路に立たされている状況にある。この経営資源の急激な低下は、青年会議所運動の発信力の低下だけに止まらず、組織の在り方や存続に係る問題と直結している。

東日本大震災以降、確かに焼津市の人口は減少傾向にあり、特に労働人口の流出が顕著となっている。しかし、我々のまちは日本屈指の水産業を根底に置く産業地区であり、魅力ある企業数は周辺地域に全く見劣りしない。我々が知らない焼津を支えている人財はまだまだ豊富に存在している筈だ。

 私が会員拡大を担当した時、拡大活動は営業活動に近しいものだと感じた。どんなに過去の実績があっても、どんなに良いモノをつくっていても、世間へ発信しなくては「無い」に等しいのだ。我々の拡大活動に関する量・質を抜本的に見直し、青年会議所の魅力を地域に拡大し、潮目を変える事こそが本年度に課せられた最重要課題である。

 

変革を学ぶ場として

 私が出張から戻ると、会社の机の上はいつも沢山の書類が山積みされている。その多くが様々な団体や企業の研修会の案内である。世の中にこれだけ多くの研修やセミナーが、それこそ掃いて捨てる程ある中で、地域社会の一歩先に行くべき青年会議所が主催する研修は、変革を先取りし且つ具体的行動へと繋げる内容を目指さなくてはならない。ただ目新しいものに飛びつくのではなく、JCの根本的な価値観や地域で担うべき使命をしっかりと認識した上で、流石JCと言われるような将来の大きな変化を見据えた学びの機会が、会社や地域を牽引するリーダー育成に繋がると私は考えている。

 

台風の目となろう

 青年会議所は、メンバー同士の相互啓発と交流をしながら、地域と協働し、社会の発展のための運動を展開している団体である。自らのまちの課題について率先して考え、具体的な行動を起こし、未来のまちを創造していく事が、責任世代として我々の果たすべき担いである。自分達のやりたい事をやるのではなく、地域を本気で変革する渦の中心を意識した活動を起こし、周囲を巻き込みながらまちに新たな風を呼び込んでいかなくてはならない。

 最近、オープンイノベーションやデザインシンキングという言葉を頻繁に耳にする様になった。インターネットが社会インフラの中心となった高度情報化社会の現代において、一企業一団体で出来る事は相対的に小さくなってきている。近い将来、企業団体がそれぞれの長所を生かし、それぞれのアイデアをぶつけ合って社会が変わっていく様を我々は目の当たりにするだろう。そういった変革が起こる前に新たな会議の在り方、創造の仕方について我々は常に研究をしておかなければならない。焼津青年会議所の長所は、固定概念にとらわれない自由な発想と先進的な会議運営、そしてそれを動かす行動力と現場力にある。それこそが今後の社会変革を進める上で重要な要素であるのだ。誰もやっていない事だからこそ、焼津青年会議所がやる意義を持っている。我々はまちの未来の可能性を切り拓くために、率先して新たな試みに挑戦していこうではないか。

 

地域への想いを刻む

 企業の海外展開や東日本大震災の影響から、静岡県の社会人口流出が大きな課題となっている。市内の多くが海岸線に面し、大小多くの河川が流れる焼津市にとっても切り離せない課題である。焼津の民はその地名の由来が示す通り古くから、海を中心とした自然への感謝と畏怖を併せもって暮らしてきた。今や日本屈指の港町となった焼津は、これからも海と自然と共に発展していかなくてはならない。

 未来の焼津を背負っていく子どもたちは、我々以上に世界の広さを体験していく事になるであろう。私自身もそうであったが、外へ出れば出るほど自らが何者であるかルーツが必要になってくる。多くの情報が溢れる社会において、子どもの成長には頭と身体のバランスがこれまで以上に重要である。子どもたち自らが地域に興味を持ち、地域を考え、体感する事で故郷への想いが芽生えるのではないだろうか。

今の子どもたちが将来「私の故郷は焼津です」と笑顔で話せるように。

 

 

青年会議所に集うメンバーは、地域の企業や団体のリーダーやリーダー候補者であり、各々が少なからず課せられた天命があると私は考える。その天命を全うするためには、誰よりも学び成長し続けなくてはならない筈なのだが、そんなリーダー達に限って、失敗が許されない環境におかれ、自分の限界に挑戦し、自分の可能性を拡げられる機会は多くないのではないか。40歳までの限られた時間であるからこそ、「今」だからこそ、自らの更なる成長のために力強く一歩を踏み出し全身全霊で挑戦していこうではないか。

 

 

JAYCEEらしく、青年らしく、熱く自らを解き放とう!

 

その隣で苦楽を共にする仲間がいるのが青年会議所なのだから。

 

 


 

 

 青年会議所に集うメンバーはこれからの地域を担う中心的な人財です。各々の限られた貴重な時間を使い、JAYCEEだからこそ得られる機会を最大限活用し、自らの限界に挑戦していくことで、同志たちと共に成長し合い、それが結果的に会社や地域の発展に繋がっていきます。業種も役職も異なる立場のメンバーが、未来の明るい豊かな社会実現のために、若さと情熱を持って自らの可能性を解き放てる事業を展開していきます。

 

●組織について

本年度は総務室・会員研修室・拡大戦略室・社会開発室・青少年育成室の5室と事務局を設置します。各室は1委員会とし5委員会及び事務局とします。また、各委員会に無任所理事を配置し、充実した委員会及び理事会の運営をサポートしていきます。

 

●例会について

例会は月に1度全メンバーが集う貴重な機会です。組織の方向性を確認し、青年経済人としての資質向上、会員相互の交流を図る場として開催します。また、例会は各委員会及び事務局の分担で行い、多くのメンバーが運営・設営に携わることにより、その目的を理解し、限られた時間のなかでメンバーにとって有意義な機会となるよう努めていきます。

 

●各種会議について

LOM内で行われる主な会議は、総会、理事会、正副理事長会議、委員会、全体会議があります。これらは、青年会議所運動において非常に重要な会議であり、有意義な議論を尽くす場です。本年度はいずれの会議においても定時の開会閉会として時間厳守に努めます。そのために事前準備をしっかり行い、会議体としての責任と義務をもって臨みます。

 

●中部5JC合同例会について

本年度は、当LOMで中部5JC合同例会の主管業務を担当します。本合同例会の趣旨は、5LOMの抱える共通課題に対して、その解決に向けて共に考え共有する事です。本年度は会員拡大策として、「人を集める」をテーマに例会を開催します。

 

●会員拡大活動について

会員拡大は言うまでもなく焼津青年会議所にとっての最重要課題です。本年度は、会員拡大活動をLOMの全体事業として進めていきます。例会への候補者オブザーブを積極的に推進し、各委員会及び事務局が常に拡大活動を意識した設営を行っていきます。

 

●事務局について

庶務規定に基づく活動を中心に広報活動・渉外の窓口となり、対外との的確且つ迅速な対応に努めると共に、メンバーが積極的に対外事業へ参加するようにサポートします。そして、ホームページ等の運営・管理を充実させ対外発信力を強化していきます。

 

●各室について

【総務室】

青年会議所の会議は、世界に通用する素晴らしい合意形成の手法です。その会議を軸とした総会や理事会が効率的且つ充実するよう設営及び運営を行います。また、昨年度より導入したアジェンダシステムを更に有効活用し、一層の会議の円滑化を図ります。

 

【会員研修室】

我々が会社や地域を牽引するリーダーへと成長するために、世の中の変化を敏感に察知し、今の社会よりも一歩先を行く学びの機会が必要であると考えます。将来訪れるであろう社会変革について考える会員研修を行います。また、第44回JC青年の船「とうかい号」の窓口を担当します。

 

【拡大戦略室】

拡大活動を焼津JCのマーケティング・営業活動として捉え、メンバー全員で継続的に活動するための戦略を練り、具体的な戦術を展開していきます。新会員には、JAYCEEとしての動機付けを行い資質の向上に努めます。また、中部5JC合同例会の主管業務を担当します。

 

【社会開発室】

青年会議所の掲げる目的実現のためには、地域で活動する多くの団体との繋がりを活かし、我々が中心となって協働していく必要があると考えます。地域の抱える真の課題に対して、JCでしか出来ないまちづくり運動を展開していきます。

 

【青少年育成室】

高度情報化社会に生きる子どもたちは、地域について容易に調べる事はできますが、それは上辺の知識でしかありません。自らの体で感じる経験を通して、心から地域への想いが芽生えるような事業を展開していきます。また、本年度もわんぱく相撲を開催します。

 

●出向について

 

青年会議所には世界中のネットワークがあり、出向先すれば新たな友情と大きな気付きの機会が待っています。出向メンバーが焼津JC代表として積極的に活動し、我々のまちをアピールしてくれる事を期待します。また出向先での経験をLOMに還元することで、個人のみならず組織の活性化に繋がります。